7月22日の発表会まで、あと10日あまり。
もうすっかり曲も仕上がって明日発表会でもいいよ!という子も、そろそろお尻に火がついて(笑)急に頑張り出した子も、みんな一生懸命練習しています。
前回の発表会はギリギリコロナ禍前で、なんとか開催する事ができました。その時は、まさか翌年もこんな状態だとは想像もしていませんでした。
昨年の夏、会場予約の抽選会に行った時も、きっと来年は大丈夫よね。と他の抽選者の方々と話していました。
ところが…
正直、今年の発表会どうしよう…と迷いました。
出演する生徒さん、ご来場いただくご家族の方、皆さんの安全を考えるとやめた方がいいのか?とも考えました。
でも「今度の発表会いつ?」「次はこの前聴いたあの曲が弾きたいの」という、子どもたちのやる気ある言葉や、「いつも泣いてばかりの孫が、あんなに立派な舞台に立つのを見たら、こっちが涙が出てきて、また次が楽しみ!」なんていう、おばあちゃまの感激した感想を聞くと、これはなんとか工夫をして開催しよう!という気持ちになりました。
そしてとうとう、本番まであと10日。
まだまだ世の中油断のできない状況で、いつもとは違う様々な準備と対策が必要です。
マスク着用はもちろん、出演者を含めご来場者全員の検温、消毒、健康チェックシートの提出。
会場の座席は1席おきで、キャパシティの半分の使用。
本当ならお友だちなどたくさんの人に聴いていただきたいのに、今回ご来場いただけるのは家族と祖父母のみ。
90分に1回は、会場全体を換気。
舞台裏での待機人数も、制限されています。
いつもは終演後に、頑張ったねー♪の言葉と共に手渡ししていた記念品とプチブーケも、今年は直接の手渡しはダメ。
出演者も、いつもなら会場に来てから控え室でドレスに着替えていたのに、控え室の共用はできないので、暑いのにお家からドレスで来てもらうことになります。
マスクケースなど事前に用意してもらうものもあります。
正直、とっても準備が大変です。
気を使う事も多く、いつもの発表会の倍以上の労力です。
それでも開催を決めたのは、なにより子どもたちのやりたい気持ちが強かったこと。
日頃の練習を応援してくれているご家族や、おじいちゃんおばあちゃんが期待してくれていること。
そして、頑張って練習して大きな舞台に立った後、子どもたちの成長っぷりがすごいんです!
たった1回の本番で、半年分のレッスン以上の成長が見られるんです。
難しい曲を弾いたから?
いつもより練習したから?
大きな舞台でフルコンの立派なピアノで弾いたから?
理由はわかりませんが、1回の発表会の経験は何ものにも代え難いものなんです。
コロナ禍になって超一流のプロのミュージシャンの方々も言っていました。
本番がないと、どんなに練習しても腕が落ちる。本番に勝る成長の機会はない、と。
色々と制約の多い発表会ではありますが、本番まであと少し。
なんとか無事に開催できると信じて、子どもたちと一緒に頑張ります!